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コラム:喘息に対するこどもヨガを考える

喘息のこどもの多くは、運動中に症状が出ます。それも長時間の運動時に喘息の症状が出るこどもがおり、運動開始5〜10分で症状を表す事が知られています。

今回は、ヨガが喘息に対してどのような影響を与えるのかを書いていこうと思います。�

深い呼吸で体を動かすヨガは基礎体力や持久力がつき、どの運動にも適した筋力がつくことから、スポーツとヨガを同時に進めて行くことは非常に有効です。

子どもの喘息は、成長とともに抵抗力がついて気管支が発達すると自然に治癒する場合がありますが、更にヨガで全身の筋肉を鍛え、呼吸法を練習することで肺や気管支の強化につながると言えます。

具体的に言うと、呼吸を深くすることによってまず肺全体が鍛えられます。
その上ゆっくりの呼吸を指導することで、呼吸困難時にパニックになりにくくなります。

また喘息患者がストレスをためると、特異性IgE抗体といってアレルギーを引き起こす抗体が過剰に作られますが、ヨガをすることでストレス発散になり喘息発作の予防にもなります。

ポーズで全身運動でバランスのよい筋肉と体力をつけ、呼吸法により肺機能も向上させながら、
深い呼吸と無意識のリズム動作が脳内に働きかけることによって、ストレスを発散させることも、発作予防に有効になるんです。

ということは、
ヨガはメンタルとフィジカル両方を育み、強いこころと体をつくっていくのです。

このように、喘息のこども達はヨガをすることによってうまく症状とつき合い、改善に向かわせることができます。

現在は喘息でも、記録を出しているアスリートは多く存在しています。
必要以上に喘息をおそれず、つきあいながら活動していきたいですね。

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